知床観光船を発見した掃海艇はどんな艦船?食事はどうしてるの?「すがしま」編
北海道の知床沖で沈没した観光船を発見したのは、掃海艇の「いずしま」。
ソナーで海中を探知し、船影を発見できたんじゃけど、海外ではどんな任務に当たっているのか気になった人もいるはず。
ここでは掃海艇「すがしま」を例に、その役目と艦内の食事も紹介していくよ。
目次
掃海艇の役目って、ナニ?
掃海艇は「機雷の除去」が本来の役目。
内部には高度な情報処理装置がついていて、機械は深度300メートルまで下降できるんよー
さらに最大1200メートルの長距離探知も可能。
「すがしま」の全長が54メートルだから、掃海艇「すがしま」で計算すると22隻分になるよ。
ぶちすごいね。
ほかに機雷探知機と処分具があって、情報処理装置とセットで運用されるのが一般的だよ。
掃海艇「すがしま」はイギリスのサンダウン級がモデル。
実は、それまでの掃海艇は旧式で、1991年のペルシャ湾派遣では役に立たなかったんよー
当時の任務で、海上自衛隊は自らの艦船では、イラク軍の最新ステルス機雷を除去できなかったんだ。さらに欧米の艦船と比べても、自動化と省力化の点で負けていたんだ。
そこで掃海艇「すがしま」の建造案が具体化。
建造する前にはイギリスまで視察に行き、「インバネス」にも乗船。翌年、予算がついて「すがしま」が造られたんよー
大変だったんじゃ。
掃海艇「すがしま」のチキンカレーはサフランライス付き
掃海艇「すがしま」は舞鶴地方隊の第44掃海隊に所属。
そこでは多くの船員が活躍しているんよー
乗員の数だけ食事も必要。
ここでは、「すがしま」で食べられているチキンカレーのレシピを紹介していくよ。
チキンカレーには本格的なサフランライスを使用。
下の写真でわかる通り黄色いご飯じゃ。
食べた経験のある読者もいるんじゃないかな。
チキンは赤ワインでしっかりとアルコール分を飛ばす。
カレーのルーにはニンニクと生姜、そして玉ねぎ、香辛料となるターメリックが使われ、インドさながらの味付けに仕上がっているんよー
ルーにはホールトマトも入っていて、つぶしながら炒めるのがポイント。
さらに蜂蜜も加えて、日本人好みの味にしているんだ。
掃海母艦、掃海艦、掃海艇の違いは?
「掃海艇」の他に「掃海母艦」と「掃海艦」もあるんじゃ。
初めて聞く人は、ちょっと混乱しちゃうよね?
最後に、この3つの艦船の違いについて説明していくよ。
まずは掃海母艦。
母艦と名前がついている通り、とても大きな船なんだ。
例えば、掃海母艦「うらが」は全長141メートル、基準排水量は5650トンもあり、艦隊を編成するのに欠かせない。
さっき紹介した掃海艇との違いは、機雷を海に設置できる点。「うらが」には機雷敷設装置3型が搭載され、飛行甲板までついてるんよー
次は掃海艦。
「やえやま」は全長67メートル、基準排水量1000トンと掃海艇「すがしま」と大きさはあまり変わらない。
単に掃海艇が大きくなった艦船と考えればいいよ。
理由は装備がほぼ同じだから。
「20ミリ機銃」や「レーダー」、「ソナー」、「機雷処分具」があって、海上での役目も掃海艇とほぼ同じだよ。
海域の広さや深さ、現場との位置関係で使い分けるんだね。
最後は掃海艇「すがしま」。
全長は54メートルで基準排水量510トンあるんよー
多銃身機銃やレーダー、ソナー、機雷処分具と機雷除去に必要なものが一通り揃っているよ。
海上での役目は掃海母艦が機雷を設置して、掃海艦と掃海艇が敵の設置した機雷を除去する、そんなイメージで捉えるとわかりやすいよ。