横須賀水中処分隊の「YDT-03濃厚ポークカレー」にはバナナが入ってる！？

ポークカレーって言えば、豚肉だよね？

カンタンそうなレシピに聞こえるけど、横須賀水中処分隊では「バナナ」を使うなど、いろいろな工夫をしとるんよー

ここでは水中処分隊の役割と「YDT-03濃厚ポークカレー」について紹介していくね。

水中処分隊って、何をするの？

戦後、日本の海中には、たくさんの爆弾が落ちていたんだ。

そこで、水中処分隊が海底の機雷や不発弾を取り除くよう政府から命令されたんよー

特に大変だったのが、「Mk25機雷」。

磁力を使って起爆させるタイプと船のスクリューの振動を周波数で感知して、起爆させるタイプなどいくつか種類があったんだ。

これらが混ざって日本近海にあるから、隊員が直接処理する必要が生まれ、水中処分隊がつくられたんよー

彼らが知られるようになったのは、全日空の羽田沖墜落事故での活躍。

横須賀水中処分隊が海中を探知機で捜索して、機体を見つけたり、遺体を引き上げたんだよ。

最近では災害派遣で出動しているんだ。

水辺で見つからない人を捜したり、洪水や鉄砲水によって取り残された住民を避難所まで送っとるんよー

ありがたいね。

 

ポークカレーのじゃがいもは素揚げ

続いて、横須賀水中処分隊の「YDT-03濃厚ポークカレー」のレシピを紹介するよ。

まず豚肉の下味はカレー粉、胡椒、ブラックペッパー、ガーリックパウダー、赤ワイン。これでしっかりと味付けしておくよ。

次に豚肉をオーブンで軽く焼く。そして玉ねぎをバターで炒め、じゃがいもは「素揚げ」にしておく。

それから、みじん切りにしたニンニクと根しょうが、鷹の爪をオリーブオイルで炒める。そこに人参とカレー粉、ガラムマサラを入れる。

水を入れて沸騰したら、オーブンで焼いた豚肉を投入。1時間ほど弱火で煮込む。

また、ルウにはりんご、バナナ、牛乳、ヨーグルトをミキサーで砕いたものを入れるのがミソなんよー

煮込んだルウにウスターソースやケチャップ、蜂蜜、インスタントコーヒー、コンソメ、醤油で味付けをしたら、最後に素揚げのジャガイモを入れて完成じゃ。

ぶちおいしそう。

料理のコツはじゃがいも素揚げにする工程。これによってじゃがいもに甘みが出て、煮崩れしないんよー

メニューにある「YDT-03」って、どういう意味？

さっき紹介したポークカレーのメニューの頭に「YDT-03」がついてるよね？

一体全体、何の記号かと気になった人もいるんじゃないかな。

実はこれ、横須賀水中処分隊が使っている艦艇の名前なんだ。

「水中処分母船3号型」を英語にすると「YDT-03 class diving tenders」。

これが「YDT-03濃厚ポークカレー」の命名の由来なんよー

この船は潜水作業を支援するのが目的。

それまでは「掃海艇」を改造して、仕事していたんだよ。

でも、それだと作業効率が悪いので、新しく水中処分隊専用の船を作ったんだ。

それが「水中処分母船1号型」。

今は「舞鶴水中処分隊」が使っているよ。

ちなみに横須賀の他に舞鶴、大湊、呉、佐世保、沖縄に水中処分隊があるよ。