いつでも、どこでも温かい食事を供給できる「野外炊具一号」がぶちすごい!
1トン水タンクトレーラとともにプラモデルも発売している「野外炊具1号」。実戦ではトレーラで引っ張って、被災地へ急行するんじゃ。
いわばキャンプ飯の自衛隊版みたいな装備なんよー
ここでは野外炊具1号の驚きの装備を解説していくよ
目次
時短調理できる裁断カッターを搭載!
日常の食事だけでなく、災害現場で時短調理できるのはありがたいよね。
野外炊具1号には乱切り、小口切り、ぶつ切りのように細かいカットまで選択できる自動の「裁断カッター」があるんじゃ。
ぶちすごい!
自衛隊の人は包丁を握って調理なんてしないんだね。
れもんのお店にも1台欲しいなぁ。
それから使う場所は限定されるんじゃけど、じゃがいもの皮むきも自動でやってくれるよ。理由はじゃがいもの皮を剥いたり、片付けするときに大量の水が必要だから。
例えば近くに川があったり、管理されている野外施設なんかで使えるよ。
冷凍の「くじらカレーセット」を作るのにぴったりなんよー
お米なら一度に600人分炊ける!
災害が起きたときに必要なのは短時間でたくさんの調理ができる機能。
この野外炊具1号は釜が6個も付いていて、炊飯だけに絞れば一度に600人分炊けるんだ。さらにおにぎりに限定すれば、800人分の炊飯能力を持っているんじゃ。
この炊飯器の電源は灯油。
非常事態でも灯油さえあれば稼働する優れものなんじゃ。
さらに驚く装備は走行中でも炊飯が可能な点。新潟の中越地震の時に出動したんじゃけど、着く前に走行しながら準備を始めて、到着すると同時に提供する神業もできるんだ。
被災して家が失った人にとってありがたい装備だね。
体育館や公民館など避難先で暮らしている人はただそれだけて精神的に辛いので、野外炊具1号で炊いたおにぎりや味噌汁があるとほっとするんじゃ。
ちなみに新潟中越地震では全国から100台を超える野外炊具1号が集結したよ。
1号改は水道に冷蔵庫つき
紹介してきた野外炊具1号は「1号改」も開発されていて、各性能が進化しているよ。
例えば水道の蛇口。
これによって旧型ではポンプや桶を使って調理の際に1回ずつ水を汲んでいたんだけど、1号改では蛇口をひねるだけで水が出るんよー
また冷蔵庫がついたことで梅雨時や夏場でも食材を腐らせずにすみ、安心して料理を提供できるんじゃ。
最も便利なのは電気式で着火できるようになった点。そのため熟練していない隊員でも、あっさり火をつけることができるようになったよ。
その反面、故障したときの対応が難しく、従来はガソリンだけで調理を続けられたんじゃけど、1号改は修理するのに、本体を丸ごと後方の支援部隊に預けなければならなくなったんだ。
つまり料理ができない状態になるわけ。
大変じゃわ