自衛隊によるスクランブル発進

出典:防衛省・統合幕僚監部ホームページ 月間緊急発進状況(2月)について
https://www.mod.go.jp/js/Press/press2022/press_pdf/p20220304_01.pdf

今日も、三ノ瀬れもんが海上自衛隊の活動を紹介するから読んでみてね♪

ウチの今回の注目はこれ!

令和3年度2月までの緊急発進回数が算出されました。緊急発進というのはスクランブル発進のことをいいます。

令和3年度4月から2月までの緊急発進実施状況

出典:防衛省・統合幕僚監部ホームページ 月間緊急発進状況(2月)について
https://www.mod.go.jp/js/Press/press2022/press_pdf/p20220304_01.pdf

令和3年度の2月末時点の緊急発進件数が950回です。そして国別で見ると中国が688回で圧倒的に多く、次にロシアの246回になります。その他が16回ありました。

そもそも緊急発進とは、領空侵犯のおそれや実際に領空侵犯された場合に戦闘機や哨戒機などが発進することです。領空侵犯された場合、その空域から退去してもらうために対領空侵犯措置を行います。措置は段階的に行い、航空無線や軍用機による警告、軍用機による威嚇射撃、強制着陸、撃墜という順番になります。

領空侵犯に対する措置は国際法上認められているものとなるため、撃墜されても責任は領空侵犯をした側にあります。

日本において昭和62年12月9日にソ連軍の偵察機に対して実弾で警告射撃を行った事案がありました。ソ連軍の偵察機が沖縄本島や沖永良部島、徳之島の上空を領空侵犯していたところ航空自衛隊那覇基地所属のF-4戦闘機が緊急発進し、無線を通じて警告や退去を指示します。しかしソ連軍の偵察機は指示に従いません。そこでF-4戦闘機に警告射撃の許可が下りて、実弾による警告射撃を行います。

偵察機は領空外へ退去してしまいました。しかし一度離脱した後に、再び戻って領空侵犯してきます。そこへF-4戦闘機による2度目の警告射撃を行って、今度は戻ることなく完全に退去しました。

中国とロシアによる緊急発進件数

中国とロシアによる緊急発進件数を平成22年度から令和3年度2月末までをグラフでまとめてみました。グラフを見ると平成28年度が中国機による緊急発進の数が多いのがわかります。また令和3年度においても11ヶ月分のみに関わらず、すでに688回も緊急発進しているため、近年よりも多いことが予想されます。

ロシアについては平成26年度の473回をピークに250~390回の間にはなっているものの依然少なくはない数の緊急発進が起きています。

※出典:防衛省・統合幕僚監部「各年度緊急発進状況」より作成
※令和3年度のみ2月末までのため11ヶ月分のみ

緊急発進が続けば続くほど、その状態が当たり前になってくるので、危機感が薄れてしまうことが恐いことです。

ここまで三ノ瀬れもんが紹介してきました。

それでは、またお会いしましょう!

また次も紹介していくので読んでくれよぉ~

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