ロシアの極東における行動(令和4年3月)について 続

出典:海上自衛隊ホームページ 4303「あまくさ」
https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ams/hiuchi/#4303

今日も、三ノ瀬れもんが海上自衛隊の活動を紹介するから読んでみてね♪

ウチの今回の注目はこれ!

令和4年3月下旬頃にロシア海軍の艦艇が確認されたようです。依然ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍の交戦は続いています。

ロシア海軍の動向

出典:海上自衛隊ホームページ 601「ひらしま」
https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/msc/hirashima/#601-1

すでに令和4年3月中旬頃にロシア海軍の艦艇が確認されたことは紹介しました。3月下旬になると、今度は対馬海峡付近で確認されています。詳しい日程などは次のとおりです。

・3月20日午前2時頃に対馬の東北東付近の海域で確認され、その後対馬海峡を南下するものの反転して対馬海峡を北上して日本海に向けて航行

・3月29日午後2時頃に対馬の東北東付近の海域で確認され、その後対馬海峡を南下して東シナ海へ向けて航行

領海侵犯している艦艇として、ともに情報収集艦が確認されています。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は2月24日より開始し、トルコを仲介として停戦交渉を行っているものの、4月6日時点でもなお交戦中です。別の報道では、3月26日にウクライナのダニーロウ安全保障会議書記が、第二戦線として日本とアゼルバイジャンが現れてくれれば助けになるという発言をしています。安全保障会議書記は、日本でいうところの第2次安倍政権下で設置された国家安全保障局長のポジションです。

第二戦線というのは、ウクライナとロシアの交戦のどさくさに紛れて、ロシアなどと係争地になっている領土の奪還という意味です。アゼルバイジャンは、ナゴルノ=カラバフの領有を巡って、ロシアではなくアルメニアと争っています。令和2年にロシアの仲介でナゴルノ=カラバフ紛争が落ち着いたものの、アルメニア側の実効支配で解決したため、それを再燃させることになります。

日本でいえば北方領土です。第2次世界大戦の終戦後に日ソ中立条約を違反して、突如ソ連軍が進軍してきたことで占領されました。北方領土交渉を行っているものの、未だに返還されることはなく、令和2年7月の改正ロシア憲法によって領土割譲の禁止が明記された状況です。

ロシア軍艦艇が確認されているのは、日本側の動きや、牽制の意味を含めたものとして見ることができるでしょう。

多用途支援艦「あまくさ」と掃海艇「ひらしま」

今回、海上自衛隊佐世保警備隊所属の「あまくさ」と同じく佐世保の第2護掃海隊所属の「ひらしま」などが情報収集や警戒監視を行いました。

多用途支援艦「あまくさ」は、ひうち型多用途支援艦の3番艦で平成16年より就役しており、今回のような警戒監視を任務としていることや、災害派遣においても活動しています。現在、長崎県佐世保基地が母港です。

掃海艇「ひらしま」は、ひらしま型掃海艇の1番艇で平成20年より就役しており、機雷掃海訓練などに参加しています。現在、長崎県佐世保基地が母港です。

ここまで三ノ瀬れもんが紹介してきました。

それでは、またお会いしましょう!

また次も紹介していくので読んでくれよぉ~

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